すべての建造物3DオブジェクトをGMAXで制作したあとblenderでFS2020環境に対応させてます。


先日FS2020とP3Dのシーナリー制作に使ってるGmaxが急にエラーでMDLの吐出しが出来なくなり、若干焦りながら原因を究明。
四苦八苦しながらWindows11で使用可能にしたソフトなので何としても復旧させようと調べまくり…

結局は他のソフトをインストールしてる際にGmaxのコンパイル作業で必要なDirectX9が吹っ飛んでた事が原因でした。DirectX9を
Windows11に入れ直したらすんなり復活。
余談として見る人によっては懐かしいと思われるデスクトップ画面の色合い、実はWindows8.1のデスクトップをスクリーンショット
して青色を抜き出し壁紙にした物です。

とりあえず今では入手困難になってるGmax、改めて調べると日本語ウィキペディアは存在せず解説は英語版のみ。翻訳機能で
内容を日本語にして、当時Gmaxの位置付けが3ds Maxの機能制限版としてだけじゃなくプロモーションを兼ねてた存在だった
のを初めて知りました。





PLATEAUのウェブページ (G空間情報センター)で都市モデルの更新データ2023年度版が公開されてました。今までCG化されてなかった
麻布台ヒルズが追加されてたのでさっそくBlenderに取り込み。



自作の麻布台ヒルズCGとPLATEAUを初めて合成。

敷地内に追加してなかったガーデンプラザレジデンス他の建物もPLATEAUからそのまま追加。

その他リニューアルされた六本木グランドタワーの屋上部を入れ替える等、PLATEAUの更新版を使いながら
少しづつFSオブジェクトを改修、追加してます。

久々にPLATEAU3D都市モデルのホームページ (G空間情報センター)を訪問したら2022年度版の更新データが公開されてました。
自分が自作CGと合成してFSシーナリーに使ってた2020年度版には無かった新しいCGデータが追加されてたので再ダウンロード
する事に。 ここで一つの課題が発生、2022年度版の都市モデルデータは「CityGML」形式に統一され自分がblenderに取り込み
FSシーナリーの変換元に使ってたOBJ形式 (またはFBX形式)のデータがありません。

という事で色々調べた結果、CityGML形式のデータをダイレクトにblenderへ取り込めるプラグインを発見。

CityGMLデータの取り込みに成功、その後ModelConverterXへの取り込みにも成功しました。

FS2020への導入テスト画像です。CityGMLに対応出来るようになった事によりPLATEAU都市モデルセットでテクスチャーを持つ建物
がある地域は何処でも作ろうと思えばすぐ可能になりました。

Windows11でGmaxが使えるようになりホッとしてるところですが、かなり前からGmaxのプログラム自体は入手不能で現在のバックアップ
が無かったら新たにインストールは出来ません。
3ds Maxの機能制限無料版な位置付けのGmaxはマイクロソフトがFSXに専用プラグインをSDKと共に付属させるという太っ腹な対応で
アドオンシーナリー制作のスタンダードになりましたが、後にFS自体からマイクロソフトが撤退するのと時を同じく配布が停止の方向に。
(その後無料の3DCGソフトとしてblenderが登場した事によりお金をかけないCG制作はblenderが主流になりつつあります。FS2020の
データ形式であるgLTFの書出しに対応してるblenderのメリットはとても大きく、gLTF未対応のGmaxデータを自分がblenderに流し込む
のはこれが主な目的です)

余談としてGmaxを作ったのはDiscreetという会社でしたが後にAutodeskと合併、Discreetが開発したインターフェースを使って以前から
リリースされてた3d studio Maxの後継として作られたのが3ds Maxです。Gmaxはそのまま3ds Maxなのでそちらを購入すれば問題ない
訳ですがCG制作を本業にしてない身としては少し高額、このままGmaxを使い続ける事になりそうです。
もう一つ余談としてDiscreetと合併後にAutodeskが3d studio Maxの通称を3ds Maxにしたのは2005年、そしてGmaxがシーナリー制作用
プラグインとしてFSXに付属したのは翌2006年。Gmaxは3ds Maxと共に歩んでいました。
Gmaxの起動画面には元の開発メーカーであるDiscreetのロゴが。




実は現在のFS2020も標準プラグインが正式サポートしてるのは3ds Maxです。SDKに付いてくるサンプルCGも3ds Maxで制作された物。
Gmaxが新たに入手困難な場合、きっちりシーナリーを作るには3ds Maxの購入が必要という事になります。

追記です。先日Gmaxについてのエピソードとして「マイクロソフトが専用プラグインと共にFSXへ付属」と書きましたけど…

よくよく考えたらFS2004の頃からGmaxで建物を作ってた事を思い出し…久しぶりにFS2004を蔵出しして予備PCに読み込み。

4枚組ディスクの1枚目に「extras」というフォルダがあってしっかり中にGmaxが入ってました。多分ここからインストールしてたと思う
のですが記憶が曖昧です。



本当に何時からGmaxを使い出したのか忘れてしまってるので自分のホームページに記してきたアーカイブを辿ったら2002年の秋
からという事を確認。(要は時系列的に考えたらFS2002にも付属してたって話になります)

という事で実に20年前のフライトシミュレーターとなるFS2002を蔵出ししてPCに読み込んでみました。

3枚組ディスクの1枚目にFS2004と同じ「extras」というフォルダがあったもののGmaxは見当たらず…何と2枚目のディスクに単体の
圧縮フォルダとして入ってました。(因みにFS2004とFSXに付属のGmaxは最終バージョンの1.2ですがFS2002の付属は1.1です)
ここから最初Gmaxをインストールしたはずなのですが全く覚えてません。余談ですがFS2002もFS2004もディスクをPCに入れると
インストーラが動き出しWindows11環境にインストールしようとするので少し慌てました。



写真が不鮮明で恐縮ですが2021年10月5日にリリースされたマイクロソフト最新OS「Windows 11」を予備のPCにインストール。
シーナリー制作用のアプリ互換性を検証中。

殆どのアプリケーションソフトが動き互換性に問題無かったものの唯一Gmaxだけ動作不良が発生しました。とりあえず起動用
とプラグイン用それぞれのiniファイルを一部書き換えてとりあえず使える所まで持ってった段階です。
CGソフトをblenderに完全移行すれば何も問題ないもののGmaxで慣れ切ってしまってるので何とかなるなら残したい…とは言え
20年以上前の「Windows Me」時代に登場したあと全くバージョンアップせず今日まで来てるソフトが最新OSで起動するだけでも
凄いと言えるかもしれません。

(2021年10月)

東京湾臨海道路Ⅱ期事業 東京ゲートブリッジ




東京湾アクアライン

清水寺の基本的なパーツ構成


東京スカイツリー




東京スカイツリー「回転するライトアップ」動画。

自作したFSX シーナリーの航空障害灯をP3D互換仕様に作り直し。ただ航空障害灯なのに何故か「飛行機が建物に衝突する
危険がある距離」まで近づくと消えてしまうので解決策を模索中。(本来近づいちゃいけない距離だから直さないでいいか…)


とりあえずですがこのウェブサイト、「FS2002用自作CGページ」として2002年4月にスタートし2014年4月で干支が
遂にひと回りしました。始めた当初は純粋なフライトシミュレーター用CG建造物の公開&提供サイトでしたが本家の開発
がFSXで止まってから自分のCG制作も下火になり段々と日々の出来事や自分の考えを時には「真面目に」また時には
「ダラダラといい加減な日記のように」綴る場所に変化。
12年前ささやかながらも自ら作った「作品」を披露する場を最初に設けた事で何でもここで済ますようになり、後に登場
したmixiやTwitter、フェイスブック等の各SNSも一切利用してないという (LINEも未登録です)良くも悪くも今では
珍しいネットユーザーになってしまったかも。

歴代のトップページ写真です。そして下記の中で2002年9月はCG制作ツールをGmaxに替えた自分にとっての大転換期、
「Gmax元年」になります。またちょうどこのGmaxで建物を作るようになった時期からビル壁面テクスチャーに実物の
写真を多く使い始め、CGの「見た目クオリティ」を大きく上げようと試み出しました。
2002年9月のトップページ。
2003年7月のトップページ。
2006年12月のトップページ。
2008年11月。段々日常の話に…
2010年5月のトップページ。
同じく2010年6月。
2012年2月 (開設10年目)。

因みに前の制作ツールからの移植じゃなく新規にGmaxで作った実物写真使用の第1号は、東京汐留にある
「東京ツインパークス」という高層マンション。夜間テクスチャーにも実写を使った初のCG建造物でもあります。

竣工直後の2003年元旦には「東京ツインパークス周辺 =汐留再開発地区」が都の広報表紙を飾りました。

余談ですが「ツインパークス」をより本物っぽく見せたいと思ったきっかけは入手できた資料が多かったという単純な理由
の他、建設前の事前告知パンフレットや建設中の詳しい案内等が届いた事で身近に感じたからというのもありました。

またまた余談ですがその他都内のマンションカタログをいくつか。

そして一番のお気に入りだったのは南麻布のこの物件です。

もちろん買ってませんけど…っていうより買えるかい !!!。

こうしてマンションカタログ等を資料にして東京のCGを作りながら改めて再確認すれば都心の高層ビル、特にタワーマンション
の数に東京都民ながらビックリ。

という事でみんな大好きタワーマンションのカタログ特集です。車のイベント等へ行った後は見てきた展示車に関連する自動車
カタログをここによく載せたりしてましたが、当然の話としてタワーマンションにも販促カタログが存在します。その中からいくつか
御紹介。(一応ですがカタログを持ってるだけで実際の物件は一切所有してません)

まずは「元麻布ヒルズ」。
2002年に竣工しました。こちらのカタログはCGを制作してた時その特徴的な形状を立体化する為の参考にしたと表紙写真を
一度載せてるので昔からこのサイトを訪れてた方は見覚えがあるかもしれません。

次は「芝浦アイランド」。ケープタワー、グローヴタワー、ブルームタワー、エアタワーの4棟で構成されてるタワーマンション群。
2007年から2008年に順次竣工。
ブルームタワー、エアタワーが賃貸、ケープタワー、グローヴタワーが分譲でこちらのカタログはグローヴタワーを解説した物。

そして「ザ・タワーズ台場」。2006年に完成したお台場のランドマーク的なタワーマンションです。
このカタログも屋上部の複雑な形をCGで作る際とても役に立ちました。

前半ラストは横浜から「M.M.TOWERS」。
こちらのカタログはイースト、ウエスト、サウスの3棟が2003年に建った時の物で後の2008年に追加されたM.M.TOWERS
「フォレシス」については書かれていません。

後半に続きます。
タワーマンションカタログ特集後半です。

後半最初は渋谷駅から約5分の場所にそびえ立つ「青山パークタワー」。
敷地内の庭園は約5000平方メートル、その庭園内には高さ10メートルのアトリウムや落差4メートルの滝があるという
別世界なタワーマンションです。

田町駅から約4分という好立地の「カテリーナ三田タワースイート」。
実はこのカタログ、自室隣接の資料室兼倉庫から出してくるまで所有してた事自体忘れてたのに加えCG作成時には
資料として使わず更に作ってた建物がカテリーナ三田だった事を今回初めて知ったという驚愕な展開。(そのきっちり
した建物の形状から当時作ってる最中はてっきりオフィスビルだと思ってました)

もんじゃ焼きで有名な月島に近い佃の「大川端リバーシティ21」。
石川島播磨重工の工場跡地に建てられたタワーマンション群です。カタログはその中で一番超高層の54階建て
「センチュリーパークタワー」の物。センチュリーパークタワーは1999年に完成。

そして隅田川を挟み大川端リバーシティ21の向かい側にあるオフィス棟とマンションの複合体、「聖路加ガーデン」。
因みに汐留へ引っ越す前の電通がここのオフィス棟に入ってました。
カタログはマンション側の「聖路加レジデンス」。実はここは基本的に入居条件が65歳以上のシニア向けマンション
で隣接の聖路加国際病院と密接に連携しながら高度医療ケアを受けられます。
更に室内には赤外線人感センサー、全部屋に救急ボタンが設置され万が一の緊急事態にも対応、入居者専用
のダイニングルームではオテルオークラが用意する健康に配慮した食事が堪能出来るという「終の棲家の頂点」
みたいな所です。

最後にタワーマンションではありませんが、会員制リゾートホテルの「東京ベイコート倶楽部」。
2007年に実物が完成する直前、CGを先に完成させました。
その時にこの断面図をスキャンして真上からの形状を把握、そのままGmax上に取り込んで照合しながらCGを作った
わけですね。

まだ紹介したいカタログはありますがとりあえずこの辺で。

古いデータを整理してたら初期のCG原版、Gmax移行前のVODとEODのデータを発見。とりあえず予備のPCにVOD&EODの本体を
インストールして開いてみました。

まずはVOD、ここがFSシーナリーCGの原点です。セルを選んでテクスチャーを貼ってく仕組みでコンパイルを終えインストールした後
FSを起動するまで建物の完成状態が分かりませんでした。
これは池袋のアムラックスビル。
こちらは渋谷109。

その後ワイヤーフレームや3Dで完成後の姿がモニター出来るEODへ制作ソフトを移行。





ハワイのホテル、シェラトンモアナサーフライダー
(現ウェスティンリゾート)のCGデータ。

ちなみにこれが同じモアナサーフライダーの
VOD版。

こちらもハワイのホテル、ロイヤルハワイアン。
東京ビックサイト。

EODの3D表示。テクスチャーが貼られた姿はまだ見れません。

これらのソフトから移った経緯もあり、本格的な3次元CADソフトの3ds Maxを源流に持つGmaxは慣れると凄く楽なインタフェースです。
専門的な勉強は一切せず、片手間に飛び込んだCG制作にここまでドップリ浸かるとは思っていませんでした。

2017年11月、遂にWindows10 (64bit含む)とP3Dv4に正式対応した最新版の「SBuilderX315」が登場したので久々に
バージョンアップを決意。

とは言ってもやはり一筋縄では行かず起動エラーの嵐だったので、昔作ったSBuilderX313の起動ファイルを参考に
しながら調整を繰り返しやっと使える状態になりました。

因みにバージョンアップ時に上書きをせず新しくフォルダを作成、定義ファイルを別に作って分けたのでSBuilderX315と
SBuilderX313を同時に起動出来ます。(あまり意味ないですけど)

マイクロソフト純正の自動生成オブジェクト(Autogen)配置用ツールを初めてちゃんと起動。以前起動した際エラーで動かず
Windows7の環境では無理だと思ってたのが実際は単なる設定ミス、面倒で説明を読まなかったのが原因でした。

手始めに樹木を生成して都内のフォトに組み込み。

こちらは神戸六甲山。さっそくコントロール域のエントリーシートから日本のデフォルトと同じAutogenを抽出し差換えましたが…

当初夏のみの検証で枝の見栄えが良いカエデの木を使い山を埋め尽くしてたら…秋に全体が真っ赤になり大変な事に。


フォトシーナリー部は村上卓弥氏が制作され公開されているPhoto Scenery Maker によって作成してます。
 

建造物消去、標高他の各種調整は多目的ソフトのSBuilderXを使用。

テクスチャー関連については通常Windows標準のペイントツール、夜間処理のみ無料の各種ペイントソフトを併用してます。
加工後にDXTBmpでFS9をDXTモード、FSXはddsモードで変換保存。
 

今までに自分で作ったCGで少し遊んでみました。Gmaxの「Merge」機能で元は個別オブジェクトの東京スカイツリーと東京タワー、
東京都庁を一ヶ所に集結させ高さ比較。

東京スカイツリーが634m (ムサシ=武蔵の国から高さが決まりました)、東京タワーは333m。やっぱりスカイツリーはデカい。

何故こんな事を思いついたかというと…テレビ番組で南アメリカ大陸ギアナ高地にある落差世界一の滝「エンジェルフォール」の
紹介をしてて、その900m以上という高低差を表現するため3段に重ねたCGの東京タワーが滝にかぶさり画面に映し出されたから。
かなり気まぐれで単純な思いつき。
シムコムで見つけたアドオンを入れたギアナ高地。
アドオン入れてない同じ場所、何もありません。

CG制作はプラモデルとかの模型関連に通する感覚があるのかと思います。思えば昔から「カタチに残る物」、もっと突っ込んで
考えれば建物や都市を作るのが好きだったような気がします。(そういえば同じく子供時代夢中になってた「ゴジラ」等の特撮映画
も怪獣より「精密に作られた建物の模型」を中心に観てました) まさか都市や国を手中に治めたいという潜在的な制覇・征服願望
が根底に…と思うと同時に007シリーズ19作目「ワールド・イズ・ノット・イナフ =世界を手に入れてもまだ足りない」を思い浮かべた
自分は完全な007マニアです。